いざ、パスポートコントロールへ

あぁ、私は、

このままとんぼ帰りか、、と

落ち込みながら、

それでも、飛行機はイギリスへ

むかっている。

とまらないのさ、飛行機は。

 

どうせ、とまらないなら、

 

落ち込んでいる場合ではない!

飛行機がノンストップなら、

わたしの気力も

最後まで、ノンストップよ!!

 

やっぱりがんばります!教官!

 

スチューワデスさんをみながら、

ヒロシ教官!風間杜夫

ちあき、がんばる!

と奮起しました。

 

※ヒロシ教官とは、

スチュワーデス物語という

ドラマの登場人物。

スチュワーデス訓練生である

松本千秋(堀ちえみ)が、

訓練を受ける中で、

ヒロシ教官(風間杜夫)との

恋愛や仲間愛を経験しながら、

スチュワーデスを目指すドラマ。

日本航空の全面協力の下で

計22回放映されました(1983年)。

 

♪ヒロシーは訓練所で

いちばーん

いかすと言われる教官〜

優しく楽しく勇ましい 

誰が射止めるそのハート わ・た・し!♪

 

やれるだけやってみよう。

とにかく、事情を伝えるだけ

伝えなくちゃ!

パスポートコントロール

通過するためにやれるだけやろう!

 

精一杯やってだめなら、

潔く帰国しよう、

強制帰国させていただこう、と。

 

・わたしは怪しいものではありません。

・何のためにやってきたか?

・働く予定はないです、信じてください。

 

英語で何て言うのか、

さっぱり分からず、

飛行機の中で、辞書と格闘。

 

英語が好きだったとはいえ、

単語がでてこない、

文章が組み立てられない。

 

THIS IS A PEN!

(これはペンです!)

 

なんて、どこで使うんじゃ!

という教育を受けてきた

スピーキングがまるでだめお!の

典型的な日本人。

 

しかも、

英語は現地で必要にせまられないと

覚えないと思っていたし、

事前に英語の勉強もろくにせず。

 

パニックで日本語さえおかしい。

 

・怪しいものではありません、

の時点で、怪しいし、

 

・何のためって?

鎖国だと思った自分の脳を

開国するために、

というのも怪しいし、

 

・働く予定はない!と

強調するのも、

むしろ怪しい!

 

思いついた日本語すら

おかしいのですが、

そのときは、いたって真面目に、

 

鎖国って英語で何?

開国って?と

 

なんて、まるでだめお状態で、

辞書を調べまくってました。

 

まさに、

ザ!必要にせまられて、

英語を学んでいますコーナー。

 

言い回しを考えても、

発音とか通じないかもだし、

作文にして、読んでもらったほうが

通じやすいかなと思い、

作文を書いてみたものの、

いや、作文って、なによ、

って、思い直してみたり、

 

チキン?ORビーフ?を

食べている時間もなく、

12時間のフライトはあっという間。

 

結論は、

とにかく困った顔して、

表情で訴えよう、

表情は万国共通だ、と。

 

ヒースロー空港到着。

いざ、パスポートコントロールへ。