家探しは、公衆電話へGO!GO!GO!

寮生活がはじまり、

快適に過ごしていたものの、

 

英語の上達のために、

もっと、

 

英語漬けにならないといかん!

と思い始めたのが、

寮生活から1ヶ月のこと。

 

留学生の中には、

もちろん日本人もいて、

つい、やすきに流れてしまい、

日本語を話してしまう。

 

カップルで留学している

日本人もいて、

それは、それで、

なんちゅうか、ほんちゅうか、

新婚旅行のようで、

仲むつまじく。

 

私は、独り身!

いちゃいちゃしてる場合ではない!

あ、

いちゃいちゃできる人がいない!

 

現地の生活をしっかり味わって、

英語漬けの生活をしようと決意。

 

「フラットメイトを

探しているなら、

LOOTという新聞に買うとよい」と、

教えてもらいました。

 

フラットとは、

アパートや住まいという意味で、

 

メイトは、 仲間。

 

アメリカでは、

ルームメイトといい、

 

イギリスでは、

フラットメイトということを知りました。

 

ベッドルーム以外は、

共有するフラットメイト。

 

そのLOOTという新聞の一部に、

部屋をシェアする人

募集コーナーがあり、

 

例えば、 

 

Fully furnished 

3 bed room flat to rent in 

Hampstead area.

家具つき

3つのベッドルームあり

ハムステッド地域にある

 

というような

コンパクトな情報と、

家主の電話番号が掲載。

 

そこに電話をして、

見学させてほしい、と

まずは交渉。

 

早速、テレホンカードを買って、

公衆電話へ!

 

当時は、携帯は少しづつ

普及していたけど、

ビンボー学生の私には、もてず。

 

日本に連絡するにも、 

私にとっては、

公衆電話は欠かせない存在。 

 

「あなたの情報を

LOOTで見つけた。

ぜひ、見学させてほしい」

 

という英語を丸暗記して、電話。

 

驚くほどの率で、

電話の時点で、断られました。

 

まず、訛りのある英語で、

相手が不安を感じるのか、

ちょっと話しただけで、

ノー!と言われるか、 

無言でガチャン!と切られる。

  

いや、訛りの問題ではなく、

私の挙動不振の雰囲気が

電話越しに伝わったのだろう。

 

いや、そもそも、英語として

伝わってなかったのかもしれない。

間違いない!ヒロシです

あ、これは、ナガイ、か。

 

また、向こうがOKと言って

話を進めてくれようとしても、

電話での英語の聞き取りは、

さらにむずかしく、

パードゥン?え?を連発し、 

あきれられて、

ガチャン!と切られる。

 

このガチャンという音が、

 

「あのさ!

電話してきて、

ろくに英語も話せず、

聞き取れず、

え?え?って聞き返すって、

日本に帰って出直せ」

 

っていう音に聴こえました。

 

最初のうちは、

そんな感じでした。

 

家主は、

イギリス人だけではなく、

アラブ系の人だったり、

チャイニーズだったり、

多国籍なので、

電話を繰り返しているうちに、

いろんな国の人のアクセントを

聞き分けることができるようになりました。

 

そんな力をつけたいわけじゃないに、

違う力つくの巻。

 

毎週2回発売される、

LOOTを購入しては、

学校帰りに、

公衆電話にはいつくばり、

電話かけまくりの日々が始まりました。

サランラップは巻いていません。