質問はそれから。
「ボスニアって、どの辺りにある国だっけ?」
「スマホを新しく変えようと思うんだけどSIMフリーって何?」
など、たびたび、夫に話しかけると、
夫「ボクは、siriではありません」と夫。
私「あ、ごめん」
夫「笑。ググレカスって、って知ってる?何でもかんでも聞いてくる人にグーグルで調べろ、カスっていう意味。GGKSって略されている。きれいな言葉ではないから、もやは言葉でもないから使わないほうがいいけど。調べればわかることを、すぐに人に聞くという人にならないほうがいい」と夫。
ボスニアの場所も、simフリーのことも、まずは自分で調べたら分かることを質問するのは愚者。
8歳の息子が、「明日寒いかな?」と聞いてくると、「一緒に天気予報をみよう」と天気について息子に教える夫。
40過ぎの妻が、「Iphone10はいいのかな?」と聞くと、「GGKS」と返す夫。あなたは、もう大人なんだから、まず、自分で調べなさい、そうでないと、脳が退化していくよ、と教えてくれているのである。
自分で調べる、自分で考える、自問自答する、自分なりの答えを導き出すことが必要なのである、と、GGKSという4文字で私に教えてくれているのである。
そして、近くにいる人間をgoogle代わりに、AI代わりに使うのはよろしくないことを教えてくれているのである。
また「すぐに質問することは、主体的なことではない」ということにも気づかされる。
今朝、読んだ本の一部に、まさにそう!と納得できる一文があった。
プロのスポーツ選手のトレーナーをやっていた人が書いた本です。
プロフェッショナルの習慣力 トップアスリートが実践する「ルーティン」の秘密 (SB新書) [ 森本貴義 ]
===↓抜粋=============
一般的にトレーナーから渡されたトレーニングメニューを選手は従おうとするが、自分のパフォーマンス向上につながるか、再度検証する必要がある。
これは懐疑的になれという意味ではない。メニューをもらって、すぐに、このトレーニングはバッティングのパワーにつながるのか?
この動作は瞬発力につながるのか?など多くの質問をする選手がいるが、
これは、一見、主体的に取り組もうとしているようにみえるが、ただ、思っていることを質問しているだけということがある。よい結果をだす選手の多くは、もらったメニューをまず行ってみる。
その上で、トレーニングが自分のパフォーマンスの向上に、“どう”つながっているかを”考えます”。時には、メニューを自分なりにアレンジします。彼らは、自らトレーニングの意味を考え、実行しているのです。
その上で、どうしても効果が感じられず、トレーニング方法が合っているか不安になったときにはじめて、”具体的に質問”します。
===↑抜粋ここまで==========
この具体的に質問という言葉に大きくうなづく。熟考し、感じ考え、自問自答した結果の質問から導き出される回答は、双方ともに充実に満たされさらなる発展へとつながる。これは、仕事をしていても、よく感じます。思いつきで質問したことに対して得られた回答を鵜呑みにするのは受動的に生きているのと一緒。
自分の頭で考えない習慣は、知らぬ間に、自分の人生を誰かにのっとられてしまう。
主体的に生きるために自分の人生を守るために、まずは、自分の頭で考えて、自分の心で感じて、質問はそれから。