行けるときに行きなさい。いつかという日は、いつやってくるからわからないんだから。
少し前に、口数の少ない夫が「これ、コスタリカで着ていたシャツだよ~!」と嬉しそうに言った。
2年前に、家族でコスタリカ旅行をしたときに、着たシャツということなのだが、時空を超えて、喜びを感じられる旅の思い出はすごいと感じた。
夫は口数も少ないが、表情もそんなに豊かではないので、この嬉しそうな顔に、コスタリカ旅行の思い出のチカラ、どんだけ~!と心の中で思った私であった。
昆虫好きな息子(当時8歳)が、ダーウィンがきた!というNHKの番組を観て「コスタリカ”なら”行ってみたい!」と言い出したことが、コスタリカ旅行のきっかけであった。
そろそろ、家族で海外旅行に行きたいと思っていた当時の私は、息子に「行きたい国はあるか?」とたびたび聞いていたが、息子は「日本でいい。海外はこわい、いかなくていい。」と言っていた。その息子が「コスタリカなら行ってみたい!」と目を輝かせて言った。夫も私も、コスタリカは未知の国だったので、テンションがあがり、いいね、いいね、いこう!いこう!と調べ始めた。
日本からアメリカ(ダラス経由)までは、貯まったマイルでビジネスクラスで行けることが分かった。息子の冬休みに合わせて、年末年始も重なっているため、なかなか3人分の空席がなかったが、行きは12月24日に3席、帰りは1月12日に3席を見つけた。3週間の旅かぁ、迷うなぁ、どうしようかなぁ、と決めかねたが、
「行けるときに行っておいたほうがいい。いつかという日は、いつやってくるか分からないんだから」という知り合いのお母さんの言葉を思い出した。知り合いの両親は、退職したら、夫婦で旅行を楽しもうと思っていたけれど、退職前に配偶者が亡くなってしまったのだ。
よし、いま、行こう!と決め、私たちは、2018年クリスマスイブから2019年1月中旬頃まで、コスタリカとアメリカ・ダラスの旅を楽しんだ。
この旅の思い出を、しまうまプリントでフォトブックにしたのだが、これが本当によかった。時々、このフォトブックをみては、ウキウキしている。
こちらのサイズは、A5スクエアサイズ。9冊作成し約3000円。2セット作成し、親にプレゼントすると「これ、もっと、もっとつくって販売したらどう?」と母親。誰が買うんじゃ、、、と思ったが、そんな風に思ってもらえるほど、このフォトブックは、とてもいい。
文字も入れられるので、そのときの思い出が写真とともに蘇りやすい。写真を選んだり、文章を考えるのは、大変な作業ではあるが(すべて夫がやりました)、後々、それ以上の幸福を感じることができる(私は何もやっていませんが、おおきな幸福を感じています)。
↓「コスタリカで空を飛ぶ」山の高低差を利用し、ワイヤーにつるした滑車で一気に駆け抜けるアクティビティ=キャノピー。
↓森を案内してくれたコスタリカ人のGさん(下写真、右)は、英語もスペイン語も話せない息子に、ポポポポポーとかぺぺぺぺぺぺポーなど、鳥の鳴き声で話かけてきた。息子も、Gさんの真似をして、鳥の鳴き声で返し、二人は、鳥の鳴き声で、楽しそうにコミュニケーションをとり、とても仲良くなった。これが、うわさのテレパシーなのか。
息子に「コスタリカ旅行の思い出は?」と聞くと、息子は必ずこのGさんのことを話す。
世の中が落ち着いたら、次はどこに行こうかな。旅の計画も含めて旅行だ。